ヒガンバナ(彼岸花)/曼殊沙華(まんじゅしゃげ)

ヒガンバナ(彼岸花)の花

ヒガンバナ(彼岸花)の茎には葉っぱは一枚もありません。まっすぐに茎が伸び、その先端に6個の葉を全方向に向かって咲かせ一つの花のように見せています。

ひとつの花だけに注目してみると、ユリのような花の中央から大きな雄しべと雌しべのようなものが出ているのがわかります。咲いているのは3つだけで残りの3つはまだつぼみのままなのがわかります。

茎の先端に蕾が6個付いているのがわかります。これが全方向に一度に咲くので6個の花で一つの花のように見えるのです。

撮影場所  空き地(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

稲荷山公園のバーベキュースペースの横の一角ではヒガンバナを植えて、来園者の目を楽しませてくれています。

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

ヒガンバナ(彼岸花)の茎

花の咲く頃には葉は枯れてなくなってしまう。茎にも葉は一枚もない。地面から茎が1本だけ伸びてきてその先に赤い花を6個ほど全方向に向かって咲かせ、まるで一つの花のように見せている。

花の咲く頃には地面の茎の生え際にも葉は全くありません。

撮影場所  空き地(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

ヒガンバナ(彼岸花)の葉

茶色くしおれて倒れているのが花が咲いていた茎です。花が咲いている時は丸かったのですが、花が咲き終わると栄養を供給する必要がないのでしょう。水分がなくなり平べったくなってしまい、倒れてしまうようです。

そのあとに何もなかった地面からたくさんの葉が真っすぐ上に生えてきます。

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年10月下旬

葉の表面は光沢があり、ある程度の厚みもあってしっかりと空に向かって伸びています。葉脈は縦に平行にはしっているのようです。

基本情報

名称  ヒガンバナ(彼岸花)/曼殊沙華(まんじゅしゃげ)
 ヒガンバナ科
開花期 9月
原産  日本、中国
分布  全国
高さ 30~50cm
花の大きさ 約10cm
植物のタイプ  耐寒性多年草
見かける場所  空き地、土手、川沿い等
特徴  花が咲き終わる頃に葉が出てくるが、翌年花が咲く頃には葉は枯れて無くなってしまう。
その他

蕾(つぼみ)は薄い膜で守られている

これは地面から7~8cmまで成長したヒガンバナの茎です。茎の上部には薄い膜で守られた花が入っています。地面にも茎にも葉は全くみあたりません。

20cmほど成長すると先端の膜で覆われていた蕾(つぼみ)部分に切れ目が入り蕾が顔を覗かせ始めます。

やがて蕾(つぼみ)は大きく成長し、蕾が四方に広がっていき蕾を覆っていた薄い膜は役目を終えて下に垂れ下がりやがて枯れて無くなってしまいます。

白いヒガンバナ(彼岸花)もあります

ヒガンバナ(彼岸花)は、茎の上部に6~7輪の花を四方に咲かせ、全体で一輪の花のようにみせていますが、一つの花だけに注目してみると雄しべや雌しべの形などユリとそっくりなのがよくわかります。

白いヒガンバナ(彼岸花)はやはり蕾(つぼみ)も白です。

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

花が枯れたあとはどうなるの?

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月下旬

花が咲き終わると花びらが枯れて無くなり中心部が見えてきます。すると花の根元部分に何やらピーマンの子供みたいのがあるのがわかります。ただしこれが成長して大きくなることはありません。

ただそのまましおれて茎ごと倒れて枯れてしまい、土に戻ります。それと入れ替わるかのように地面から細長い葉がたくさん生えてきます。