メヒシバ

メヒシバの穂

オシヒバに比べると、メヒシバの穂のほうがずっと細くてひ弱な感じがします。穂の数はだいだい3本が多く、三角に広がっています。

撮影場所  自宅(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年8月下旬

イネ科の植物なので小穂(しょうすい)のまわりには雄花が咲いた形跡があります。調べてみるとちゃんと種(実)がなって、ネットでもメヒシバの種が売っていました。

こんな雑草の種など誰が買うのだろうとさらに調べてみると、猫用の葉っぱを育てるためだそうです。猫は毛づくろいで毛を飲み込んでしまい、胃に毛玉が溜まってしまうためそれを吐き出すのにメヒシバの葉っぱを食べるのだそうです。

猫は本能的に毛玉が胃に溜まると、それを吐き出すためにメヒシバの葉を食べるようです。猫の飼い主は、そのためにプランターなどでマンションのベランダでメヒシバを栽培するとのことでした。

近所の公園や空き地で引っこ抜いてきて植えたほうが早いと思うのは私だけでしょうか。

メヒシバの葉

撮影場所  自宅(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年8月下旬

これがメヒシバの葉。猫が胃に溜まった毛玉を吐き出すために定期的に食べる必要があるのです。人間にとっては雑草でも猫にとってはとても大事な植物なのですね。

アスファルトと歩道の敷石の隙間でも必死に成長しようとしています。人に踏まれることの多いこのような場所では、葉は上には伸びず地面を這うように生えます。

人の踏み込まないような場所では一気にメヒシバが成長し、葉も上へと伸びようとします。メヒシバの穂はひざ丈くらいにまでなるので、人はさらに寄り付かなくり一気にメヒシバが群生します。

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年8月下旬

基本情報

名称  メヒシバ
イネ科
開花期 7~11月
原産  日本、世界中の熱帯~温帯地域
分布  全国
高さ 40~80cm
花の大きさ 1~2mm
植物のタイプ  一年草
見かける場所  公園、空き地、庭、道端
特徴  細い茎が立ち上がり、その先に数本の細い穂を放射状に広げる。似た植物にオシヒバがありますが、茎も穂のメヒシバに比べるとずっと太い。
その他

メヒシバの生育方法

赤い部分がメヒシバの茎で地面を這うように成長していきます。途中で枝分かれしてさらに広がっていきます。

地面を這う茎の節の部分から根を出し、地面にしっかりと根をおろします。手で引っ張ってみてもなかなか抜けません。

赤い茎は左右に分かれていき、それぞれ節の所で根をおろします。それぞれ成長した茎の先端で立ち上がり、穂を四方に広げます。