クヌギ

クヌギの幹

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年6月上旬

幹はゴツゴツとしてひび割れたかんじになっています。コナラはこのひび割れがもっと大きい。クヌギの幹はシイタケの原木として古くから利用されてきました。

また、古くから料理や暖房のための薪(まき)として利用されてきました。

クヌギの葉

撮影場所 狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年6月上旬

葉は、薄く柔らかい葉で色は明るい黄緑色です。クヌギの葉によく似た葉があります。それは栗(クリ)の葉です。見比べてみると面白いでしょう。

比べてみよう(クヌギの葉とクリの葉)

クヌギの葉(上)とクリの葉(下)

クヌギの葉(上)とクリの葉(下)

クヌギの葉(上)とクリの葉(下)

クヌギの葉(上)とクリの葉(下)

クヌギの葉とコナラの葉を比べるとクヌギの葉のほうが圧倒的に細長く感じたのですが、栗の葉とクヌギの葉を比べてみると栗の葉のほうがさらに細長いのがわかります。

また栗の葉はクヌギの葉ほど葉の縁のギザギザが深くないのがわかります。ただ始めはこうして比べてみないとなかなか見分けがつきません。

比べてみよう(クヌギの葉とコナラの葉)

クヌギの葉(上)コナラの葉(下)

クヌギの葉(上)コナラの葉(下)

クヌギの葉(上)とコナラの葉(下)

クヌギの葉(上)とコナラの葉(下)

クヌギの木とコナラの木もはじめのうちは幹の質感で区別ができないものですが、葉を見比べるとすぐにわかります。

クヌギの葉のほうが断然細長く葉の縁のギザギザがトゲのようになっています。一方コナラの葉は幅が広く、縁のギザギザもそれほど尖った感じはありません。全体的に優しい感じのする葉です。

全景

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年6月上旬

クヌギの実(どんぐり)

6月から7月のドングリは生まれたて

まるでイソギンチャクのようなものが枝にへばりついているように見えますが、これがどんぐりのもとです。ここからどんぐりの実が育っていき、イソギンチャクのように見えるのは最後には茶色く変色し、どんぐりの帽子になります。

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年7月中旬

同じどんぐりを作る木にコナラがありますが、コナラのどんぐりの実は、葉の根元(枝と葉の根元の接するところ)あたりに実をつけます。ドングリとして熟すのは翌年の秋になります。

8月になるとドングリは大きく成長します

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年8月中旬

数日前の強い雨で折れて落ちてしまった枝にはもうこんなに大きくなったドングリがついていました。ドングリの実はまだ茶色にはなってません。クヌギのどんぐりは細長いかたちではなく、丸くずんぐりむっくりしています。

このときのどんぐりの大きさは2cmちょっとでした。

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年8月下旬

9月になるとクヌギのドングリは木の上で熟し始めます

木になっているどんぐりもかなり大きくなってきました。コナラの細長いどんぐりとは全く形が違います。

撮影場所 狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年9月下旬

9月下旬になると殆どのドングリが写真のように焦げ茶色になります。そして下や横を向いたドングリは風などによって殻斗(かくと)から外れ、地面に落ちています。そのためこの時期にはすでに落ちてしまい殻斗(かくと)だけになってしまったものも多く見受けられます。

10月になるとクヌギのドングリは地面に落下し始めます

撮影場所 狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2017年10月上旬

10月上旬になるとクヌギの木のどんぐりは殆どが焦げ茶色になり熟して地面に落下するようになります。一方、すぐとなりに生えていたコナラの木の細長いドングリはまだ枝の上で青々としているものも多数あり、どんぐりが熟する時期はあきらかにずれているようでした。

2月には新芽はかなり成長しています

枝の先は丈夫な表皮に覆われた新芽が確実に大きさを増してきています。

撮影場所 狭山稲荷山公園(埼玉県入間市)
撮影時期 2018年2月下旬

基本情報

名称  クヌギ
 ブナ科
開花期 4~5月
原産  本州以南、東アジア
分布  本州、四国、九州
高さ ~15m
花の大きさ 15cm(雄花)
植物のタイプ  落葉高木
見かける場所  公園、山、雑木林
特徴  どんぐりは丸い。
その他  クワガタやカブトムシなどの虫が樹液に集まるのは、クヌギの木が一番多いようです。