カタクリ

カタクリの花

早春にピンク又は薄紫色の花をうつむくように咲かせます。カタクリの花は咲くのに種が地面に落ちてから約8年かかると言われており、一度カタクリの育つ環境が失われてしまうと再生にかなりの時間がかかってしまうデリケートな花です。

片栗粉は昔はこのカタクリの根から採取していましたが、今ではじゃがいもやさつまいものでんぷんから殆ど作られています。

撮影場所  御前山(東京都奥多摩町)
撮影時期 2008年4月中旬

東京の奥多摩湖畔の無料駐車場に車を止めて御前山の山頂を目指すと、途中にカタクリが群生する場所があります。この年は4月の中旬にはもうかなり咲いていました。

写真を見てもお分かりの通り、まだ地面は茶色の落葉で覆われています。そんな中カタクリの花だけが静かに咲いていました。

カタクリの葉

カタクリの葉は一株に2枚が基本のようです。上の写真は、奥の咲いている花の葉が2枚、手前のまだ蕾(つぼみ)の花の葉が2枚です。ぴったりとくっついているのでまるで一株で4枚のように見えますが、葉が2枚で花が一輪咲きます。

こちらはわかりやすい写真で、花が一輪に対してチューリップのような葉が2枚です。葉は緑の地の色に茶色が混じります。

撮影場所  御前山(東京都奥多摩町)
撮影時期 2008年4月中旬

基本情報

名称  カタクリ
ユリ科
開花期 3~4月
原産  日本、朝鮮半島、千島列島
分布  北海道~九州
高さ 15~20cm
花の大きさ 4~5cm
植物のタイプ  多年草
見かける場所 山地の林の中
特徴  花びらが後方へ強く反り返る。花は上を向かずにやや地面のほうをうつむきかげんに咲く。
その他