ヤブガラシの葉
撮影場所 | 狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市) |
撮影時期 | 2017年6月上旬 |
ヤブガラシは、つる植物で近所の空き地や公園の除草が追い付いていない森の中にはよく見かける植物です。よく公園の樹林の中を歩いていると足に引っかかる植物が、このヤブガラシです。
放置された庭にあっという間に生い茂ってしまうため、別名貧乏カズラとも言われています。これは庭の手入れにまで手がまわらないくらい貧乏だと噂になってしまうことから来ているようです。
ヤブガラシと呼ばれるようになったのは、他の雑草よりも成長が速く、あっという間に他の植物を覆い隠して陽が当たらなくしてしまい、結果枯らしてしまうためです。
またつる植物でいろんなものに巻き付く巻きひげがあるため家のフェンスなどに巻き付かれると取り除くのがかなり大変になります。さらにヤブガラシは地下茎があるため見える部分だけ除去してもまたすぐに生えてきてしまいます。
ただ花は小さいながら美しく、蜜が多いのでいろんな昆虫が集まってきます。また果実はぶどう科の植物だけあってぶどうのような実をつけます。
撮影場所 | 埼玉県狭山市の空き地 |
撮影時期 | 2017年6月上旬 |
これは芽が出始めの頃のヤブガラシです。それでももう葉のつき方は一緒です。必ず5枚ひと塊で1つの形になっています。また絡みつくためのひげもしっかりと伸びています。これで金網のフェンスなどに絡みつかれたら、取り除くときとても苦労します。
芝刈り機で除草された後に一番早く成長してくるのがヤブガラシです。芝生の上を覆い尽くす気負いで成長しているのが全部ヤブガラシです。
撮影場所 | 狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市) |
撮影時期 | 2017年7月上旬 |
公園内で行われる定期的な芝刈り(除草)後に一番目立つのがヤブガラシの成長です。他の植物よりも少しでも早く成長し、葉を伸ばすことで生存競争に打ち勝とうとしているのです。
そしてヤブガラシの葉の下の草はやがて日光不足で枯れてしまうのです。
基本情報
名称 | ヤブガラシ(別名:貧乏カズラ) |
科 | ブドウ科 |
開花期 | 7~8月 |
原産 | 日本 |
分布 | 全国 |
長さ | 1~2m |
花の大きさ | 0.5cm |
植物のタイプ | 多年草、つる性植物 |
見かける場所 | 公園、空き地 |
特徴 | ツルで長く伸び、巻きひげでどこにでも絡みつく。また地下茎を持ち、完全に除去するのは大変。 |
その他 | 芝刈り機で刈られようが、手で抜かれようが、地面の中に根が残っている限りすぐに生えてくる厄介な植物です。 |