茶の花

お茶の花は10月頃に開花するのですが、ここ狭山稲荷山公園にある茶の木もちょうど10月中旬に開花しました。

お茶の木は10月頃に花が咲くのですが、同時に実(種)も同じ今頃に熟して地面に落下し始めます。ただ、この時期に落下し始める実(種)は去年の今頃に咲いた花からできた実(種)なのです。

ですから今咲いている花の実(種)は来年の今頃に熟するのです。丸1年かけて実(種)をつくるのですね。

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年10月中旬

花は咲いてからすぐに咲いたまま落ちてしまいます。木のまわりにはこのようにまだ見て楽しめるうちに地面に落ちてしまった花がたくさんありました。

茶の木

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

茶畑に生えているお茶の木はきれいに整えられていますが、公園に自然に生えているお茶の木はこんな感じになるようです。とてもお茶の木には見えませんが実がなっていたのでお茶の木だと分かりました。

茶の葉

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

茶の幹

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

茶の実(種子)

撮影場所  狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期 2017年9月中旬

お茶の実(種子)は、前年の10月頃に咲いた花が受粉した場合、翌年の9月から11月頃にかけて大きく成長し熟して茶色くなり実が裂けて種が放出されます。

数日自宅の部屋の中に放置しておいたら、まわりの皮が枯れてきて中の種が見えるようになってきました。

取り出してみると固く茶色い種が出て来ました。見た目と違いとても軽くて中身が入っているのかわからない感じです。お茶の種は乾燥に弱く種を収穫したらすぐに地面に撒かないと翌年の春に発芽しないそうです。

この種は家の中で数日経過しているのでもうダメかも知れませんが、とりあえず植木鉢に土を入れて撒いてみることにします。

基本情報

名称  茶
 ツバキ科
開花期 10~11月
結実期 9~10月(翌年)
原産  中国
分布  関東~九州
高さ 1~1.5m
花の大きさ 3cm
植物のタイプ  常緑樹
見かける場所  茶畑、公園
特徴  その年に咲いた花が実を結ぶのは翌年の花の咲く頃です。例えば上の写真の実を撮影したのは9月の中旬ですが、この実は前年の10月~11月に咲いた花の実ということです。
その他

自分でお茶の木を育ててお茶を作ろう

ネットを見ると庭にお茶の木を植えて、自分でお茶の葉を収穫してお茶を作っている方がたくさんいることを知り、ちょっと驚いています。作り方を見てみると電子レンジを使ってお茶を蒸し、取り出して手で揉んで丸め、また電子レンジに入れて乾燥させ、取り出してまた揉むを繰り返せばできるようです。

ならば!

私も茶の種を絶対に発芽させてお茶の木を育ててやる!

と決意しました。
さっそく100円ショップで買ったプラスチック製の小さな植木鉢に土を入れ、種を撒いてみました。

来年の春に芽が出ますように・・・。