ブタナ(タンポポモドキ)

5月
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基本情報

名称 ブタナ(タンポポモドキ)
 キク科
開花期5~9月
原産ヨーロッパ
分布 全国
高さ40~80cm
花の大きさ3~4cm
特徴タンポポとよく似た花をつけるが、茎はタンポポよりもずっと長い。また、茎が途中で枝分かれてして、1本の茎にいくつも花をつけていることがあるのでタンポポと区別できる。
葉はタンポポと同じように地面に這いつくばるように四方に広がります。
その他ヨーロッパ原産の帰化植物
外来生物法で要注意外来生物に指定されている。
ロゼッタ葉は、表に粗い毛があり、裏には毛がびっしり生えている。

ブタナの花はタンポポとそっくり

撮影場所狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期2017年6月上旬

花はタンポポにそっくりですが、茎は細くて緑色が濃く、途中で枝分かれして1本の茎に花が複数咲いていることがあります。

ブタナの葉

葉はロゼット葉で地面に放射線上に開いています。これもタンポポと同じで、これだけではなかなか見分けがつきません。ただし、一つのロゼット葉から複数の茎が伸び、さらにその茎が途中で枝分かれしているのですぐにタンポポではないとわかります。

ブタナの茎

ブタナの茎はタンポポよりも緑色が濃く、丈夫そうに見えます。また背丈はタンポポよりもはるかに高く、40~80cmになることもあります。また一つのロゼット葉に茎が何本も伸びるので、群生していることが多くあります。

ブタナの種子

撮影場所狭山稲荷山公園(埼玉県狭山市)
撮影時期2017年6月上旬

ブタナの種子もタンポポと同じような白くて団子状のものを形成します。なかなかこれだけでは見分けはつきにくいのですが、茎の背丈がタンポポよりかなり高いのと、茎が途中で枝分かれしていること、一つのロゼット葉から何本も茎が生えていることで見分けられます。

まとめ

ブタナ(Hypochaeris radicata)はヨーロッパ原産の多年草で、日本では「タンポポモドキ」とも呼ばれます。明るい黄色の花を咲かせ、花径は約2.5〜4センチメートル、背丈は約30〜60センチメートルです。

葉はロゼット状に地面に広がり、切れ込みは浅めで、根から出た葉が特徴的です。開花期は春から秋にかけて長く続きます。セイヨウタンポポと同様に、多くの場所で見られ、道端や草地などでも簡単に見つかります。

繁殖力が強く、乾燥や貧弱な土壌にも適応できるため、庭や農地などで雑草として扱われることもあります。そのため、ブタナは庭師や農家にとってはやっかいな存在になることもありますが、その鮮やかな花は見る人の目を楽しませます。

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